利用したのはNORRA航空(FINNAIRの国内・ヨーロッバ路線)で、一時間ほどです。バルト三国に行くぞ、となると身構えますが、ラトビアもEUなのでなーんの障壁もありません。
うおっこいつね...という機体ではあったけれど
空港からリガ市街への移動には「BalticTaxi」を利用しました。
空港内のカウンターでチャーターするのが良いでしょう。ボッタクリもあるという話なので注意が必要です。
ヨーロッパでタクシーに乗ると、いつもビビります。いやもう、とばすとばす。グイグイ、マニュアルでグイグイとばす。
事前に調べると、公用語はラトビア語でロシア語の使用率も高い...などとある。
僕は英語を読める程度で、嫁さんはフランス語ができて英語は難しい...という、はたしてどうなるか分からないまま到着したけど、片言・ブライカブルな英語(時々フランス語交じり)で観光自体は問題無かった(と、思ってるのは僕らだけかもしれないけど)。英語ができれば、少なくとも都市部は問題なさげ。
まぁ、このへんは嫁さんのバイタリティに頼りっきりです。
訪れたのは6月1日です。日本では時々夏を思わせる天気が続きましたが、リガでは昼で20℃くらい。
日本の春先、と考えれば良いでしょう。一枚羽織る感じで。
現地の人といえば、長く閉ざされた冬があけ、日差しを楽しむかのように薄着の人もいます。
ラディ ウン ドラウギ : Hotel Radi Un Draugiに宿泊しました。
フロントの人も愛想が良いし、このホテル自体日本人客が結構いて、対応に慣れているようです。
バルトの貴婦人と言われるリガは、しっとりと落ち着いた街並み。
イイ感じの観光案内は他のサイトに任せます。
ゴッツゴツでボッコボコの石畳が多く、自動車はミャーってタイヤを鳴らしながら走り、自転車はほとんどがマウンテンバイクです。ちょっと埃っぽい。
市街地の主な見どころは、美しい公園で休憩しながら徒歩で散策するのが良いでしょう。
リガ大聖堂前の広場に電気バスツアーがあるので、最初に全体像を掴むのに良いかもしれません。
興味深い逸話のある建物
この家には、中世に同業者たちが集って作る組合”ギルド”に加わりたいと思っていたラトビア人が住んでいました。しかし当時のそのギルドはドイツ人限定で、彼は参加するための資格が十分あったにも関わらず、ラトビア人であることを理由に断られてしまいました。抗議の思いをこめて、大ギルド会館にお尻を向けて座った猫をとんがり屋根に取り付けた。裁判を経てそのラトビア人はお目当てのギルドに入れたそうで、現在は猫たちのお尻の向きは変えられた。
でも、本物のネコは街中では見ませんでしたね...
観光スポットではないかもしれませんが、公園(州立公園 : Bastejkalna park)を歩いていると目に留まる。
ラトビア独立戦争で命を絶たれた兵士に捧ぐ高さ42mの記念碑。ラトビア人彫刻家、カールリスザーレが製作し、1935年に完成した。
ラトビアには(ざっくり言うと)
バルト・ドイツ人 → ロシア帝国 → ソ連 → ドイツ軍が侵攻 → ソ連 → 独立 → EU加盟
という紆余曲折の歴史を垣間見る場所でもある。
リガ市内には800棟を超えるアールヌーボーの建物があります。
ユーゲント・シュティール (Jugendstil) はドイツ語圏の世紀末美術の傾向を指す。ユーゲントはアール・ヌーヴォーと意を同じくし、「青春様式」と表記されることもある。19世紀末から20世紀の初頭にかけて展開し、絵画や彫刻のほかにも、建築、室内装飾、家具デザイン、織物、印刷物から文学・音楽などに取り入れられた。
19世紀末期〜20世紀初頭にかけてラトビアがソ連の支配下に入るとともに、リガでは建築ラッシュが起こりました。その際に最先端建築技術として用いられたのがこのユーゲントシュティール様式でした。
建築界隈ではとても興味深い建築群で、事前にウンチクを仕込んでおけば、より一層楽しめるでしょう。
ラトビアは長年ロシアとドイツの支配下にあって、その両国の食文化が色濃く残っています。
主な食べ物は、ライ麦パン、豚肉、じゃがいも、ビーツのスープ、豆類、ニシン、カッテージチーズやサワークリームなど。クセのある調味料などもほとんど使われていないので、とても日本人の口に合う料理だと言われています。
確かに美味しい。でも二人では食いきれない肉がドサっと来たりして、ちょっと疲れた。
LIDOはラトビア発祥のチェーンレストランで、ビュッフェスタイルで料理を選ぶことができます。
何がどんな量で出てくるかわからん、という恐怖もなく、おいしく頂けました。
僕はビールを飲まないのですが、ここのビールが旨いそうです。
意外と楽しかったのがリガ中央市場です。
かっぷくの良い母さんたちがメリメリと豚肉を捌いていたり、大量の干物、花...飽きませんねぇ。
この市場の最大の特徴はその大きさ、ヨーロッパでも最大級の巨大市場と言われ、規模もさることながら、印象的な巨大なドームが4つ並びます。元々はドイツのツェッペリン飛行船の格納庫用に作られたものを転用して、1930年にオープンしました。
まじかっ
ラトビアを訪れた目的は「森の民芸市」でしたので、そちらもご参照ください。
美しく、素朴でロマンチックな国だと感じました。人々は人懐っこいわけじゃないけれど、笑顔がステキでした。
どことなく苦悩を漂わせている雰囲気もあります(これは同時にフィンランドにも行ったので、EU内での差を感じたということもあります)。ロシアとの確執もあるけれどなおその影響下でもあり、また国籍を持たないロシア系住民も多くいる。
2008年の恐慌から立ち直りEUに加盟を果たしたものの、西ヨーロッパ諸国へ次々と移り住み人口流出が止まらない...
でも、展望が暗いわけでもない。いくつかのテクノロジースタートアップが注目されているし、日本と繋げる興味深いプロジェクトMade with Japanもあるようだ。