HAT神戸ザ・チャレンジと即位と踐祚

argon(68)
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風邪によるブランクからまだ立ち直っていない状況ですが、来シーズン出走する最初のレースを決め、エントリーを済ませました。
HAT神戸ザ・チャレンジ2019.png

10月22日(火)開催の「第2回HAT神戸ザ・チャレンジ」です。ハーフマラソンの部に出走します。この大会、実は昨年もエントリーしたものの、直前に風邪を引いて棄権した因縁の大会です。
・ハーフマラソン欠場 I Missed Half Marathon

このときに体調管理の大事さが身にしみたはずなのに、今回また風邪で苦しんでいるという情けない状況ですが、なるべく早く元のレベルまで走力を回復させ、さらにレースシーズンの開始までには何とか昨シーズン以上のレベルまで向上させなければいけません。

ところで、10月22日は火曜日です。「平日に?」と思われるかもしれませんが、今年に限って、この日は祝日となります。天皇陛下の即位の大典が開催されるためです。

ちょうど先日、儀式の概要が決定され、「即位礼正殿の儀」は午後1時から、「祝賀御列の儀(祝賀パレード)」は午後3時半から開催されるとのことです。当日のハーフマラソンは午前9時半スタートですから、11時にはゴールし、儀式が開催される午後には自宅に帰ってゆっくりしているでしょう。それにしても、なぜよりにもよって大典の日なのでしょうか。昨年は10月28日(日)でしたから、今年も10月27日(日)でいいような気がするのですが・・・。火曜日のレースなんて走ったことがないので、直前の練習・休養スケジュールを組むのがいつものようには行かない気もします。

踐祚と即位

今回、即位礼を話題にすることになったので、ついでに「即位」という言葉について書いておきたいと思います。

平城天皇(在位806~809)以来、「即位」とは即位礼をおこなって皇位に就いたことを内外に宣言することを指し、先帝の崩御あるいは譲位によって天皇の位を受け継ぐことを意味する「踐祚」とは区別されてきました。つまり、先帝の崩御ないし譲位によって、まず「踐祚」し(皇位と三種の神器を継承する)、その後、適切な時期に即位礼を挙行することで「即位」する、という流れになります。

近代になっても、この両者の区別は維持され、旧皇室典範には「天皇崩スルトキハ皇嗣卽チ踐祚シ祖宗ノ神器ヲ承ク」(第10条)、「踐祚ノ後元號ヲ建テ一世ノ間ニ再ヒ改メサルコト明治元年ノ定制ニ從フ」(第12条)と定められ、皇位の継承時点は「即位」ではなく「踐祚」と表現されています。

旧皇室典範下で踐祚・即位した最後の天皇である昭和天皇の例を見ると、大正天皇の崩御により、1926年12月25日に踐祚(同日、昭和と改元)したのち、1928(昭和3)年11月10日に京都で大典を挙行して即位しています。

一方、現行の皇室典範では「天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する」(第4条)、「皇位の継承があつたときは、即位の礼を行う」(第24条)と書かれていて、踐祚と即位の区別がなくなっています。したがって、現行皇室典範下では少なくとも法令上は、即位礼を待つことなく、皇位を継承した時点で「即位」したということになります。

それでも、用語を厳密に扱おうとする人たちは、平成以降に関しても踐祚と即位の両者を区別しています。上皇陛下は、現行皇室典範下で即位された最初の天皇ですから、法令上は踐祚と即位の区別はありませんが、古来の区別に従うとすれば、1989(昭和64)年1月7日に踐祚、1990(平成2)年11月12日に大典を挙行して即位された、ということになります。実際、「東方年表」という本には、そのように記載されています。
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「1祚」とあるのが「1月踐祚」、「11卽」とあるのが「11月即位」の意味です。

この「東方年表」という本は、西暦、日本・中国・朝鮮半島の元号・君主の在位、干支の対比を一目で確認できるという、一部の人にとって非常に便利な本です。もちろん、今ではこれらの情報はネットでいくらでも調べられますが、おそらくネットで検索するより、この本を開く方が早いと思います。大きさの目安に五百円玉をおいてみましたが、文庫本よりも小さく、ポケットに入るサイズです(これをポケットに入れて歩いている人はいないでしょうが)。
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歴史好きの人には必携の書ですが、今は絶版になっているそうです。僕自身がこれをどこで購入したかは覚えていません。現状、アマゾンではまだ入手可能なようなので、興味のある方は今のうちに買っておくのもいいかと思います。需要がきわめて限られる上に、ネットで代用可能なだけに、こういう本が市場で生き残って行くのは難しいのかもしれません。

さて、話を戻しますが、今上陛下の場合も、当然、現行法令上は皇位を継承した5月1日の時点で「即位」されたことになっています。それで何の問題もありませんが、踐祚と即位を区別する立場に立てば、5月1日に踐祚、来たる10月22日に即位、ということになります。つまり現在は、踐祚はされたが即位はまだ、ということになるわけです。

そんな細かい区別にこだわることに意味があるのか、と思われるかもしれません。たぶん、ないでしょうね。でも、意味のないことに意味を見出すのが文化というものだとも言えます。とりあえず僕は、10月22日の大典挙行の日に、まず自分のレースを満足いく結果で終えなければいけないわけですが、レースまで4ヶ月、時間があるようで、現状の体調を考えれば、十分な時間とも言えません。実のところ、踐祚と即位の区別にこだわっている場合ではないのでした・・・


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