「派遣」という働き方

yo-yo(61)
Published in
#japanese
Words
1880
Reading
9 min
Listen
Play
8y

business-people-1572059_1280.jpg
source:pixabay

皆さんこんにちは

皆さんは「派遣」という制度を利用して働いたことがありますか?
9月に福島県から戻ったものの、予定していた仕事が2つもキャンセルされてしまったので、普段の仕事以外の収入を考える必要がありました。ただし今後生活環境がまた変わる可能性があるので、単発か短期の派遣の仕事を探すのが一番かなと考えてのことです。

人材派遣業とは

コトバンクによると、人材派遣業【じんざいはけんぎょう】とは

労働者派遣契約にもとづき,労働者を派遣する業種。雇用契約は,派遣業者と労働者との間に結ばれるため,派遣を受ける企業にとっては社会保険経費の節約や必要なときに必要な期間だけ労働力の供給を受けられる等のメリットがある。職業安定法によって労働者供給事業は原則として禁止されていたが,雇用形態の多様化などによって実際には存在し,1986年の労働者派遣事業法施行後,急増した。しかし,2000年台後半になると,労働者派遣は,規制緩和とグローバル経済の急激な進行のなかで,格差社会拡大の要因として見直しが指摘されるようになり,さらに2008年の世界同時不況下で自動車をはじめとする製造業でいわゆる「派遣切り」が大量に行われるなど,人材派遣業自体の基盤が揺らいでいる。

こうしてみると、1986年と早い段階から派遣事業法は施行されていたようですね。私はこの2000年台後半のブームに派遣として働き、2008年までに「派遣切り」にあったことになるのですが、それは少し後で紹介したいと思います。そう言えば、2007年に「ハケンの品格」というドラマがありましたが、ご覧になった人はいらっしゃいますか? あまりテレビは見ないんですが、中園ミホさん脚本のこのドラマは、きっと多くの派遣社員から聞き取りを行ったと感じられるほど本質を付いている気がして、何度も「スカッ」とさせて貰いました。篠原涼子が演じたこの彼女のように、活きた資格とスキルが山ほどあれば、派遣という働き方はきっと快適なものとなるんでしょう。

「派遣」という働き方

派遣という働き方は、様々な事情で継続して仕事をすることができない人にとっては便利な制度です。でも、それと同時に特に事務職枠の場合は競争率が激しくなるため、特別なスキルがない人には希望する仕事に付くことが難しい場合もあります。またその動向は派遣会社の担当者の裁量次第という場合も少なくなく、本人のスキルは十分だとしても、派遣会社都合で別の人が採用されてしまうという可能性もあります。何だか不透明なことが多い印象がある派遣雇用の世界です。

今回も、応募して面談まではスイスイなんですが面談で落とされてしまいました。もちろん、こちらは勤務日数はあまり取れないのである程度は覚悟していますし、その条件が許されている会社にしか応募していません。こうなることを予想して先に電話で採用の可能性について問合せても、その時点ではNOとは言ってもらえません。そして面談に行って手応えは悪くないのですが、「今回はお見送り」とメールが届きます^^;

「そう言えば派遣の採用ってこういう感じだったな…」

と、10年以上前に経験した「派遣の実情」を思い出していました。

派遣デビューは20代の頃

私が20代の頃、それまで事務経験は無かったんですが姉が登録している派遣会社が3日後に働き始めることができる人を探しているということで、急遽デビューしました。翌日には派遣会社と派遣先の担当者との面接へ出掛け「簡単な電話応対と来客応対」と聞かされたんですが、勤務初日に初めて支店長の秘書という仕事だということがわかりました。
まぁ、容姿にも立ち居ふるまいにも全く自信がありませんので、最初から「秘書の仕事」と言われたらNOと言っていたでしょうが…。いずれにしても学生時代に取得してから全く役に立っていなかった「秘書検定2級」という資格が初めて役に立った瞬間?でもありました。

派遣の実情

実際に「派遣」という立場で働き始めると、周りの正社員さんの充実ぶりと自分の仕事の忙しさとのバランスが気になってきます。この会社のように日本の大手の企業では、掛かってくる電話は全て2コール以内で取るのが基本です。さらに支店長専用ダイヤルは逃したら怒られてしまうのですが、他に人がいるのに誰も取ろうとしてくれません。当時は収受文書の押印や備品管理もフォローしていたので…そんな状況ではお手洗いすら行けない緊迫感がありました。あんなに沢山の社員さんがずっと机に座って居てるのに…。そんな思いを持ってずっと過ごしていました。
とは言いながら、私もまだ若かったですし^^; 皆さんには随分可愛がって戴きました。今でも何人かの社員さんとは交流させて戴いていますし、大企業で働くという経験をさせて貰ったという意味でも、感謝はしています。

働きたくても働けない

でもその1年後くらいには段々「派遣」という雇用に陰りが見え始め、予算削減、他支店との統合などで派遣が1人ずつ減らされていきました。次は私の番かな…なんて思いながら働くのもしんどいもので、でも次の仕事を探そうと思っても、私の住む地域では正社員や派遣雇用関係なく、事務職として一人暮らしができるほど給与が戴けるような案件はほとんどありません。そうこうしているうちに1ヶ月更新になり、ついに派遣契約終了となってしまいました。

自分が正社員になってみると

その後2ヶ月ほどして、幸い正社員として働ける会社に就職して約8年間働くことができたのですが…。これはこれで正社員という立場の辛さもありました。このときの経験などはまた機会があれば記事にできればと思いますが、この会社を退職してからはや3年。今の心境は「もう正社員(会社)では働けない」にまた戻ってしまいました^^;

登録者を増やしたい派遣会社

派遣会社としては登録者が多ければ多いほど、回せる仕事の可能性が多くなるので個人の事情はあまり関係なく、登録数を増やそうとします。中にはそのために「釣り」の求人を掲載して登録者を増やすという手段を取って問題になった会社もあるようです。今回応募した会社は慎重に選んだつもりだったので、単純に私の実力が足りなかっただけだと思いたいですが…。
仕事を休んで大阪へ登録へ行ったのも無駄足となってしまいました。

契約社員や正社員の中途採用を検討しはじめた企業

今もITやエンジニア系では重宝されている仕事があると思いますが、事務職の派遣の仕事は、上にも引用していますが、2005〜2007年頃がピークだったように思います。この派遣制度で紹介される仕事はアルバイトやパートよりは信頼性が高いものの、契約社員ほど保証されていないという微妙な立場です。それでも、会社側としては必要な時期だけ雇用できること、また働き手としては自分が働きたい期間、地域を選択できることなどから今も派遣という働き方はまだありますが、当時ほどではないように感じています。近年では契約社員や正社員として中途採用枠を増やす企業が増えているようですね。

今回の体験から今の「自分の価値」を考える

今回、3回ほど不採用を経験して、何となく「自分の価値」というか、落としどころはこの辺なんだろうなぁというのが解ってきました。ちょっと高額バイトを狙い過ぎていたのかも知れません。そんな時にたまたま見つけた少しローカルな派遣の仕事に応募したところ、急ぎだったこともあったのか面談はなく経歴送付と電話面接だけで合格を戴き、数回お世話になることになりました。でも、こうやって派遣会社に気に入ってもらって仕事が戴けるようになると「派遣の仕事も悪くないな」と思い始めるので、人間って(私って)欲深いもんですね^^; いや、単純なのか。
「自分の価値」や「落とし所」について考えてたら何となくsteemitのことと関連付けて考えるようになりました。まだ整理できていないので、少しあれこれ感じて考えてみたいと思います。

「無期転換」の2018年問題

この記事を書いていて、以前olga2772@olga2772さんが書かれた「派遣労働者、渡辺照子さんについて About a dispatched worker Teruko Watanabe」のことを思い出しました。また、もし関心がある方はこちらで「雇い止め」について実体験を話しておられる渡辺さんの会見の映像がありますのでご覧戴ければと思います。

今年、2018年4月から有期雇用で5年を超えて契約更新する人たちが、希望すれば無期雇用に転換できる、労働契約法18条の「無期転換申込権」が始まりました。でもその5年近くなった時点で企業側から解雇されてしまうケースも多く発生しているようで、これらは「無期転換の2018年問題」としてあちこちで取り上げられているようです。この映像の中で、渡辺さんが「16年8ヶ月、正社員と同様に働いてきて、単に派遣だから、3ヶ月の契約更新だから次の契約はないと言われて、収入の道、職場、人間関係、そういうものが失われていいのか」という内容のお話をしておられるのが印象的で、自分も含めて社会全体が「働き方」と「尊厳」について考える必要があると思っています。

皆さんは派遣という働き方についてどう思われますか?
もし何か感じておられることがあれば教えていただければと思います。
読んで戴いてありがとうございました。


スクリーンショット 2018-10-15 20.42.54.png

「派遣」という働き方 | Ecency