先週の福岡行。
まずは天神・福岡県立美術館で開催中の「美術のみかた自由自在」を見に行きました
大阪の国立国際美術館所蔵品の巡回展。10月に訪れたときに開催されていた「バレルコレクション」と同じ3回階展示室で開催。
国内外の現代美術がメインでした。初っ端はセザンヌだけど。現代美術の先駆という位置づけなのかな
ピカソや菊畑茂久馬といった作品を眺めながら先に進んでいると、おっさんの喋り声が聞こえてくる。なんか美術館にふさわしくないな、と思ったら
これも作品の一つでした^^;
島袋道浩「箱に生まれて」という作品。延々としゃべるダンボールの箱。近くにはデュシャンやマン・レイやジャコメッティやウォーホルといった大御所の作品が並んでいたけど、ダンボール箱のインパクトに全部持ってかれました^^;
奈良美智の作品もあり(長い長い長い夜)。その横の木彫りの彫刻がまたインパクトあり。棚田康司の「入道雲の少年」。パンツ一丁の少年の彫刻なんですが、ポーズといい表情といい、なんか怖い。間違っても夜道では会いたくない
ポスターにも起用されていたロレッタ・ラックスの「アイルランドの少女たち」も入道雲の少年とはまた別の怖さというか不安感がインパクトあり。写真と思って実物見たら絵画・・・ と思いきややっぱり写真。マネキンのようだけど別の生き物のようでもある肌の質感。可愛らしいんだけどどこに焦点があっているのか判然としない表情。
先に進むにつれダンボールさんの声はだんだん聞こえなくなったけど、出口に近づき、今度は耳につくノイズ音がだんだん大きくなってきた。何かな、と思ったら音の出先は腹ばいになった、あまり猫らしくもない猫の彫刻。
猫の彫刻はただの猫の彫刻なんだけど、電源の入ったキーボードの上に置かれているので、ずーっと音が鳴り続けている。
現代美術はよくわからないけど、静かにしなきゃいけない美術館の中で、異音を奏でるほどインパクトのあるものはないなと認識させられました。多分そういう趣旨の展示じゃないけど^^;
今回は時間に余裕があったので4階の常設展も覗いてみました。福岡の画家がメイン、真っ先にあるのは古賀春江「窓」。大正時代のシュルレアリズムの画家だそうですが、この作品は童話の挿絵のようなほっこりした感じの絵。クレーの影響は人物の描き方に感じ取れる、かな?
今までそれほど気に留めなかったけど、日本人のシュルレアリズムの絵画ってけっこう好きかも。阿部金剛の「Rien No.1」や、この日最終室で没後40年の小特集が組まれていた伊藤研之「街角」とか。初期のウルトラマン(Qからセブン辺りまで)のような空気感がいいです。近未来的で無国籍だけど焼き魚の匂いがどこかに染み付いているような
じっくり眺めて、1階入口右手のカフェでランチ。ここも10月に訪れて気になりつつも、時間がなかったので入れなかったところ。店名は「福岡県立美術館喫茶室」。潔いです。
ランチメニューから。シシリアンハヤシをオーダー。佐賀のB級グルメでご飯の上に生野菜のサラダと焼き肉を乗っけてマヨネーズを上からかけた「シシリアンライス」というものがあるのですが、それとハヤシライスの中間みたいな感じです。焼き肉がない代わりにお肉が入ったハヤシソースをたっぷりかけた、ような。
見た目はハヤシのデミソースが勝っていますが、食べてみるとマヨの酸味とこってり感の存在感がすごい。野菜入っているから幾分あっさりかと思いきや、逆に濃厚こってりになってました。
食後のコーヒーセットで864円。美術館のカフェとしてはリーズナブル。窓の大きな開放感のある作りもいいし、機会があればまた寄ってみたいです