今回の福岡行の第一の目的地は福岡県立美術館
福岡の中心部、天神の北側、須崎公園のそばにある、地下鉄天神駅からも歩いて10分弱というアクセスのいい美術館。ただ設備はかなり古びた印象で、太宰府の九州国立博物館はもちろん、福岡市美術館、アジア美術館と比べてもやや手狭。現在は建て替えが検討されているそうだけど、わからないでもない感じ。
12日より開催中の美術展「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」を見に。
スコットランド・グラスゴーの実業家ウィリアム・バレルのコレクションを展示。19世紀の作品がほとんどだが、印象派ばかりでないのは、まあ美術展ではよくあるパターン。やはり日本で客を呼べるのは印象派だからなあ。
まずはグラスゴーの画商リードの肖像画から。描いたのはゴッホ。うねるようなタッチがゴッホらしい作品。ゴッホの弟テオと親しかったためにモデルとして描かれたそうで、リードの顧客であるバレルのコレクションにオランダ絵画が多いのはこのためなのかな
第2室の静物画のコレクションには有名所が多数。マネやルノワール、クールベといった画家の静物画が並ぶけど、あまり静物画の印象がないためか、正直誰の絵だか横の案内文読まないとわからん^^; そんな中セザンヌの静物画だけはなんとかわかりました。
次の部屋では今展覧会の目玉、ドガの「リハーサル」が登場。この作品は撮影可能
なんだか不思議な構図の絵で、どこにも焦点があってないようでいてギリギリのところで安定感がある。
一番好きなシダネルの絵もあった。幻想的な雪景色を描いた作品。シダネルの作品の中ではそこそこくらいな感じかな
最後の部屋は「海運王」に因んでか、「川から港、そして外洋へ」と水辺のモチーフがまとめられていました。
クールベの「マドモワゼル・オーブ・ドゥ・ラ・オルド」も撮影可能。肖像画なので海のイメージは弱いけど、背景は海辺。美人だけど男顔だな。にしても、春に開催された九州国立博物館のルノワール(及びモネ)といい、撮影可能は最近の美術館のトレンドなのかな? インスタに投稿させて効率よくPRしよう、という意図は垣間見えますが
ここで印象に残ったのはブーダンの「トゥーク川の橋のたもとの洗濯女」。そして掉尾を飾るのはシダネル。「月明かりの入江」は柔らかい青が心地よい作品でした。
バレル・コレクション。今回の福岡展を皮切りに約1年かけて愛媛・東京・静岡・広島を巡回するとのことです