手術のあとは、頻繁に看護師さんによる巡回がありました。直後は、15分毎に検温と血圧測定。その後、30分毎、1時間毎… と徐々に頻度は低くなっていきます。
その度に痛みの度合いを訊かれるのですが、今回入院した病院では必ず「10段階で」痛みを伝えなければなりませんでした。「一番痛い状態を10、全く痛くない状態を0とすると、今は何点ですか?」と訊かれるのです。
そういえば映画『ベイマックス』に、そんなセリフありましたよね。ベイマックスはロボットだから数字で伝えなければならないのかと思っていましたが、調べてみたところ、Numerical Rating Scale(NRS)という、れっきとした痛みの表現方法らしいです。これは知らなかった!
NRS は、痛みを0から10の11段階に分け、痛みが全くないのを0、考えられるなかで最悪の痛みを10として、痛みの点数を問うものである。
ただ実際答える側としては、痛みを10段階で表現するって、結構難しかったです。
そもそも「一番痛い状態」というのがよく分からない。「考えられるなかで最悪の痛み」って何だろう。経験のある中では陣痛が一番だけど、あれと比べたら傷の痛みなんて1か2だし… かなり個人差がある気がするけど、いいのかな。4と5の違いは? 6と7の境はどこ? などなど、色々考えていると答えられなくなります(笑)
幸い私は直後を除いてはほとんど痛みに悩まされることはなかったので、手術翌日からは大抵「0」か「1」と答えていればOKでした。
でも隣のベッドのおばあちゃんは術後あちこち痛かったようで、そのことを看護師さんに伝えるのに苦労していました。というのも、中には頑として、痛みの申告は数字でなければ受け付けません!という看護師さんもいたためです。
おばあちゃん:「寝ていれば、そんなに痛くないんですけどねぇ… やっぱり歩くと、少しズキズキします。それから腰も…」
看護師さん:「だから!数字で答えてくださいって言ってるでしょう数字で!寝てると何点で、歩くと何点なんですか!」
怖い看護士さんに当たってしまった日などは、そんな会話が隣のベッドからしょっちゅう聞こえてくる。聞いていて可哀想になるほどです。回診の度に、「おばあちゃん頼む!簡潔に数字で答えてくれ…!」とカーテンを隔てた隣のベッドから念じていたのですが、通じるはずもなく。
痛みの確認の度に「数字で!」と怒られるおばあちゃん。NRS、本来は病院側と患者側のコミュニケーションを助けるために作られた尺度なのでしょうけど、上手く答えられない人に押しつけるのは見ていてちょっと違和感があるなぁ… と、回診の度に思う入院生活でした。
(写真は本文とは関係ありません😅)