tackです!
そこそこ見てもらえるようなので、また競馬ネタを。
ある人物と、競走馬の絆のおはなしです。
当時、僕は高校生でした。
時間の取れるときは、競馬中継を観ていましたね。
騎手『渡辺薫彦(わたなべくにひこ)』と、サラブレッド『ナリタトップロード』。
あのとき、このコンビを本気で応援していたのです‥‥!!
渡辺騎手というのは堅苦しいので、ここでは『ナベちゃん』と呼ばせてもらいます!
ナリタトップロードはデビューしてからずっとナベちゃんが乗り続け、1999年のクラシック候補の一角と目されるほどになりました。
【クラシックとは】
3歳の馬たちによる3つの大レースのこと。皐月賞(4月)、日本ダービー(5月)、菊花賞(10月)。
全て勝つと三冠馬と呼ばれる。
牝馬(メス)限定の牝馬クラシックも併設。
【騎手としてのナベちゃん】
とっても優しい顔をした男前です。
その優しい性格からか分かりませんが、騎手成績はあまりよくありませんでした。
ええ、当時僕も失礼ながら「渡辺下手っぴやな」なんて思っておりました。
若かったとはいえ、プロの人に吐く言葉ではありませんでした。
今ここにお詫び致します!!
【クラシック1戦目・皐月賞】
ナリタトップロードは人気を集めましたが、惜しくも3着と敗れました。
ナベちゃんも当時23歳ぐらいなので、大レースに緊張したのもあったでしょう。
1着となったのは後に天下を取る、テイエムオペラオーでした!
(ちなみにテイエムオペラオーに騎乗していた和田騎手はナベちゃんの2歳下‥‥🙄)
【クラシック2戦目・ダービー】
続くダービーでも人気を集めます!
先に抜け出すテイエムオペラオーを、ワンテンポ遅らせてスパートしたナリタトップロードが交わしました!
‥‥と、更にワンテンポ遅らせてスパートしたアドマイヤベガ(騎手・武豊)にゴール寸前で交わされてしまいました!
ナベちゃんは「ゴール前で勝ったと思った」と言っていたと思います。
2着に終わってしまったナベちゃんは、悔し涙を流したそうです!!
アドマイヤベガの騎手があの武豊ということで、「ダービーは騎手の差で敗れた」とも言われていました。
【夏を越えて、菊花賞へ】
秋の初戦、京都新聞杯で再び武豊のアドマイヤベガと対戦するも、ここでも2着に敗れてしまいます。
そして迎えた菊花賞。
一番人気はアドマイヤベガ。
「渡辺にはムリやろ」
そんな声も出てくるようになっていました。
しかし、最後の直線でナベちゃんは必死に追いました。
関西テレビの杉本清さんの実況がとても良いので聞いて下さい。
「ついにやった!
渡辺やった!渡辺やった!ガッツポーズ!
嬉しい嬉しい!渡辺やったぞ〜!」
↓
(皐月賞とダービーもありますが、忙しい方は6:30ぐらいから観て下さい)
応援していてよかった(´;ω;`)
ナベちゃんおめでとう!
と同時に、実況にあったように、やっぱりみんな応援していたんだね。
というのを感じて嬉しかった。
【脇役へ、そして乗り替わりへ】
栄冠を掴んだナリタトップロードですが、その後なかなか勝てなくなります。
そう、2000年はテイエムオペラオーが本気を出し、8戦8勝という怪物ぶりを見せました。
ナリタトップロードはその影に隠れる形になってしまうのです!!
ナリタトップロードの沖調教師は、ずっとナベちゃんを乗せてきましたが、
2000年の最後のレース、有馬記念を前にナベちゃんが自らナリタトップロードを降りると申し出たのです‥‥!!
つらい(´;ω;`)
【帰還、しかし再び別れ】
ナベちゃんの代わりにナリタトップロードに乗ったのは、ベテランの的場騎手でした。
しかしベテランをもってしても思うような成績を残せませんでした。
そして的場騎手は2001年に引退。
ナリタトップロードの背中には、ナベちゃんが戻ってきていました。
ナベちゃんを背にナリタトップロードはG1レースこそ勝てなかったものの、いくつかのレースを勝っていきます。
でも順風満帆とはいかないもの。
2002年にナベちゃんは落馬して骨折してしまい、休養を余儀なくされます。
その間、実力派の四位(しい)騎手がナリタトップロードの手綱を取ることになります。
【最後のレース】
さすがに四位騎手は上手いので、まずまずの成績を残してくれました。
怪我は治ったナベちゃんですが、四位騎手のほうが結果出してるし、このまま四位で行くかなあ?なんて思っていましたが、
ナリタトップロードの引退レースが決まったとニュースが。
2002年の有馬記念です。
このレースはファン投票が行われます。(上位の馬には優先出走権が与えられます)
普通はこの年の大レースを勝ってきた馬が当然選ばれやすいのですが、
この有馬記念でファン投票1位に選ばれたのは
『ナリタトップロード』
ま、、、
まさか‥‥
そして当のナベちゃんは、というと
「もうナリタトップロードの背中には戻れないと思っていた」そうです。
違うな、
ファンが望んでいるのは、
ナベちゃんとナリタトップロードのコンビだろ!
多くのファンがそれを望んでいたと思います。
「下手くそでも良い、このコンビが見たいんだ」と(失礼)。
かくして引退レース、
ナベちゃんが復帰し、
ナリタトップロードは
「4着」
健闘です。
勝てば美しい物語だったのですが。
このコンビらしくて良い。
苦労、栄光、挫折、復活、声援、
色々なものが詰まった競争人生だったように思います!
ほんとありがとう!と。
長くなりました。
読んでいただいてありがとうございました。
ではでは!