日本と言うと、起伏が激しく季節の差が大きいため、変化に富んだ数々の景色を生み出す。
そんな日本の景色について、登山や旅が趣味の著者が、日本の山を中心に紹介していきたいと思います。
さて、日本の山と言うと3000mを超える山は、日本一の高さを誇る富士山以外では、北アルプスと南アルプスに集中しています。
そのほとんどが、険しい登山道をひたすら登った先に、頂上にたどり着くことができます。
しかし、ある山だけ、3000mを超えているにも関わらず、バスを降りてから頂上まで1時間30分程度。途中、ゴツゴツとした登山道とは言え、岩場やハシゴ場、クサリ場などもなく、登山初心者でも気軽に3000m峰に立つことができます。
今回は、そんな乗鞍岳についてご紹介したいと思います。
ふもとのバス停は、頂上でご来光を眺めるお客さんのために早く、夏には午前3時を過ぎたころからバスが発車しています。
もちろん、ご来光を眺めるのも素晴らしいのですが、やはり朝が早いためバス停の駐車場で車中泊となるので、日が昇ってからバスに乗るのもいいのではないかと思います。
以前は、乗鞍岳の畳平(標高2702m)まではマイカーで入ることができましたが、現在は環境保全のために岐阜県のホウノキ平と平湯温泉、長野県の乗鞍高原三本滝駐車場からシャトルバスに乗り換えます。
バスに揺られること1時間ほど、まわりの景色が樹林帯から森林限界を超えていく様子を眺めていると、終点の畳平に到着します。
景色はすでに雲の上になっており、目の前の火口湖の周りは、お花畑になっています。
まわりには、いくつかの峰があり遊歩道が整備されているので、気軽に散策することができます。
さて、乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰は、駐車場から南に言ったところにありますので、池のふちの登山道を通って南の作業道から肩ノ小屋へと向かいます。
ここの作業道は、砂利道ですが車が通ることができるので、特に問題なく歩くことができるでしょう。
左手のカールに雪が残っていれば、スキーを楽しむ人々も見えます。
肩ノ小屋からは本格的な登山道となるので、少なくとも運動靴は履いていないと、登るのはきつくなっていきます。
季節や年によっては、登山道に残雪が残っていることもあるので、注意が必要です。
ここからは、ハイ松の中を通り抜け手前のピークをへて、山頂の山塊を登っていきます。
登山道の途中で振り返れば、観測所の向こう側に北アルプスの山々が見えます。
山頂に到着すれば、眼下に火口の跡を見ることができ、ここが火山であったことを知ることができます。
こちらは順番に、東の八ヶ岳
南東の南アルプス
南の御嶽山
北西の白山
このように、気軽に3000m峰にチャレンジできる場所と言うと、今のところ乗鞍岳以外にはないと思います。
気軽なハイキング気分から、北アルプスの山にチャレンジする前の試しとしてもおすすめです。