2018年のノーベル生理学賞に京都大学の「本庶佑」特別教授が選ばれました。読み方は「ほんじょ たすく」です。
受賞理由は「新たながん治療薬(商品名オプジーボ)の開発につながったPD-1の発見」です。詳細は専門家に任せるとして、ここでは受賞後のコメントを再度噛み締めるとともに一部を紹介させていただきます。
「権威に流されるのではなく、真実とは何かを自分の頭と目で追求すること」
「大きなことを達成するためにこそ地道なことを積み重ねること」
ノーベル賞を受賞する人は「天才だから関係ない」で片付けることなく、まずは物事に対する姿勢/考え方を正しくすることが大事だと感じます。
教科書に書いてあることを信じない
“よくマスコミの人は、ネイチャー、サイエンスに出ているからどうだ、という話をするが、僕はいつもネイチャー、サイエンスに出ているものの9割はうそで、10年たったら、残って1割だと思っています。まず、論文とか、書いてあることを信じない。自分の目で、確信ができるまでやる。それが僕のサイエンスに対する基本的なやり方。つまり、自分の頭で考えて、納得できるまでやると言うことです”
“一番重要なのは、何か知りたい、不思議だと思う心を大切にする。教科書に書いてあることを信じない。本当はどうなっているのかという心を大切にする。自分の目でものを見る、そして納得する。そこまであきらめない”
日本の製薬企業について
“製薬企業に関しては、日本の製薬企業は非常に大きな問題を抱えていると思います。まず、数が多すぎます。世界中、メジャーという大企業は20とか30くらいですが、日本は1つの国だけで、創薬をやっているという企業だけで30以上ある。これはどう考えても資本規模、あらゆる国際的なマネジメント、研究で、非常に劣ることになる。なおかつ、日本のアカデミアには、結構いいシーズ=研究の種があるのに、日本のアカデミアよりは外国の研究所にお金をたくさん出している。これは全く見る目がないと言わざるをえないと思います”
基礎研究について
“実験の失敗は山ほどあります。しかし、大きな流れが進んでいて、『こうだ』と思っていたら断崖絶壁に落ちてしまった、というのはなかったと申し上げた。それは、崖に行く前に気付かないといけないという意味です。サイエンスというのは、だんだんと積み上がっていくんです。積み上がっていくときに、端と端をつなぐというのは危ない。この間に、たくさん、互い違いつないでいくことで、その道が正しいかどうかがわかる”