以前リスクオフとは何かという記事を書きました。
今回はリスクオフ時に個人投資家としてはどう行動すべきかを考えます。
投資資金の6割以上は機関投資家のマネーです。ですので、機関投資家の論理と対比する形で個人投資家の取るべき戦略を考察します。
短期でパフォーマンスをあげる必要がある機関投資家は、アクションが近視眼的になりがち
機関投資家とは、投資信託運用会社や証券会社のことです。彼らは自らのお金を運用しているのではなく、富裕層のお金や年金などを代わりに運用しています。
顧客の資金を運用しているため、一定期間(四半期・年次・月次など)で運用成績を開示することが求められます。一定期間で指標(S&P500など)に勝ち続けなければ運用金額を増やすことはできません。
ですので、機関投資家は短期間での運用成績に最適化した戦略を取るインセンティブが働きます。
短期での結果が問われない個人投資家は、リスクオフ時は強気で買い増せる絶好のチャンス
視点が近視眼的になると、伸びている銘柄は伸び時に購入し、落ちている銘柄は下がりどきに売るという行動になります。でなければ指標に勝つことができないからです。
一方で、個人投資家(デイトレーダーは除く)は、最終的に「安く買って高く売る」を実現することを目的としているはずです。期間も35年の場合もあれば1020年単位でみることもあります。
機関投資家が短期的な成果の最適化のためにポートフォリオを組み替えざるを得ないリスクオフ時は、個人投資家にとってはバーゲンチャンスとなります。リスクオフ時に狼狽して売り買いを繰り返すのではなく、「正しい逆張り」を行うことが長期的には正しい打ち手となります。
売り手と書い手がいて取引が成立するという原理原則を忘れてはいけません。重要なのは出口のイメージをしっかりと持っておくことです。どのタイミングで誰に売るのかをイメージできる状態でいることが最も重要です。将来的に価値が高くなる銘柄を保有しているという確信があるのであれば、リスクオフ時は「逆に強気でバイ&ホールド」が正しい行動となります。
安定的なキャッシュフローと長期的な視点、この2つを同時に満たして初めて大きな果実を獲得することができます。ということで僕自身も下がったタイミングでいくらか買い増しをしました。もちろん中長期的に価格が上がることを期待してです。