映画感想#5 ネタバレ「あん」(2015) オススメ度 7.8/10

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樹木希林・永瀬正敏主演の「あん」を見ました。

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どら焼き屋の雇われ店長をし、さっぱりしない生活を送っていた千太郎(永瀬正敏)。ある日、か弱いお婆ちゃん・徳江(樹木希林)がここで働かせてくれと懇願してきます。徳江が作るあんは瞬く間に評判となりみるみる繁盛しますが、とある噂が彼らの日常を変えていきます・・・

樹木希林はじめキャストがいい演技をしています!

何よりも樹木希林さんは、そのまんま徳江さんが乗り移ったかのような違和感のなさ。力もなくて、見ているこっちが心配になりながらも、あ〜、こんな素敵おばあちゃんいるなぁというアレを見事に再現しています。改めて女優としての樹木希林のすごさを感じます。

永瀬正敏演じる「店長さん」は口数は少ないですが、人生経験の深さと、どことなく抱えていそうな闇が出ていて心地よかったです。

高校生役で出ていた内田伽羅さんは樹木希林の実の孫のようです。素敵ですね!

公園で日向ぼっこをしているような感覚

徳江さんが醸し出すあんづくりの工程は見ていてほっこりします。あんづくりは「気持ち」だと言いながら小豆に語りかけている様子は、何よりも「心」が大切なのだということを警告されている感じがします。

各人が虚しさを抱えながらも、日々を生きる様子が描かれています。
どら焼き作りということもあってか、穏やかな日の公園にいるかのような感覚になります。映画館で見るよりも、休日のお昼にお家で見るのが良いイメージです。

ハンセン病患者に対して行われた差別

「らい病」と呼ばれていたハンセン病。病気に対する知識の無さがどれほど彼らを苦しめてきたのか、自分の無知を感じました。

大人にうつる病気ではないです、遺伝もしません。しかし、長年、世界中で隔離政策が取られてきました。ハンセン病は治る病気です。それでも1996年まで日本でも隔離政策が取られていました。

歴史を調べるといたたまれない気持ちになりましたが、過去はどうすることもできません。あらゆることに対して、無知でいるのではなく事実を追求する姿勢が大事です。

静かに、人が人として生きるということはどういうことか前向きに考えられる、暖かな映画でした。
美味しいどら焼き食べたくなります。

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