優しくない世界

私が通勤に使っている電車路線は良く遅延するのですが、今週あった出来事で感じることがあったので書き留めておきたいと思います。

今週、人身事故があり電車が大幅に遅延・駅への入場制限がかかっておりました。

最近の電車遅延情報では、鉄道会社や駅員からの正式アナウンス以上にTwitterをはじめとするソーシャルメディアの方が情報が早いため、各駅・各線がどんな状況なのか、私もYahooリアルタイムで情報収集していました。

案の定、多数のツイートが発信されており、状況が徐々にわかってきました。

自己のあらましは、高齢者が手押しカートを手放してしまい、それを追いかけているときに電車と接触、恐らく死亡事故になっているとのことでした。

私が感じたのは、この事故に関して寄せられているコメントの数々でした。

「ふざけんな、また人身かよ。」
「そんなヨロヨロな人を外に出すな」
「今日(電車に)乗ってなくてよかった。ラッキー」
「会社に人身事故で遅れるって連絡した。ゆっくり出社できてよかった」
「しねよ」
「〇〇電鉄、マジでクソ」

事故に遭った人の被害について心配する声が全くない。
それぞれ自分の都合もあるでしょうが、人が事故にあっている状況に対して、怒りや批判の声をあげ、ラッキーだと言えてしまう事にゾッとするような気持になりました。

私は九州地方出身です。
地元の電車本数はそんなに多くないので、人身事故が発生すると影響は1時間・2時間以上と大きいのですが、そういった事故が起きた際には、皆まず事故の被害を気にしていたように思います。
「どんな事故だったのか」
「事故に遭った人は無事なのか」
「被害に遭ったのは子どもなのか高齢者なのか」

地域の差があったり、ネットという場での意見であったりと状況の差はあると思いますが、いつも通勤で一緒の電車に乗っている可能性が高い人たちの「個」の声がこのように可視化されてしまうと、やはり恐さを感じます。

自分も、満員電車でのマナーや混雑した駅での殺伐とした雰囲気には閉口するものがありますし、周囲に対して怒りを感じることがありますが、もう少し優しい世界で生きられないものか と思います。

電車で自分勝手な割込みをする人や人を押しのけて乗車・降車する人、文句を言ってくる人 に対しても
「重要な用事で急いでいるんだな」
「何かいやな事があったのかな」
「この人も大変なんだな」

という、気持ちのワンクッションを持てるようになっていたいなと改めて思いました。

以上、やや暗めの内容になってしまいましたが、今週感じたことでした。

Have a nice day☺

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