先日、鬼の舌震(おにのしたぶるい)と呼ぶ島根県立自然公園に行ってきました。
鬼の舌震は斐伊川の支流である大馬木川の急流が長年にわたって岩を削って作り出した、約2kmに及ぶ大渓谷です。V字谷の左右には、大天狗岩、小天狗岩などの岩壁がそびえ立っています。
また、谷のいたるところに、はんど岩や亀岩、千畳敷、鬼の落涙岩、えぼし岩など、奇岩・怪岩が横たわり、河底には大小の円形状のくぼみがみられます。
最近ではアニメ「鬼滅の刃」に出てくる大岩そっくりと話題になった、「鬼の試刀岩(しとういわ)」も注目されています。
渓谷の両岸には、イヌブナ、シデ、ナツハゼ、カエデ等の広葉樹林があり、岩の間を縫って流れる清流が急流となり、いたるところに深淵をたたえ、壮大な景観を作り出しています。
渓谷沿いの遊歩道はバリアフリーになっていて、散策すると、若葉の春、涼しい夏、紅葉の秋と四季折々に変化する風情に心が癒されます。
2013年には高さ45m、長さ160mの「舌震の恋吊橋」が完成しました。橋から見下ろす景色が美しく人気を集めています。しかし私には高さが高すぎて足がすくみ、途中で引き返しました。この次は必ず渡りたいと思います。