IOTAを説明しました。

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どうも、SJMです。こちらは以前人気があった自分の記事、暗号通貨プロジェクト"IOTA"の記事をアップデートしたものです。記事を書いてもすぐ技術の方のスピードが速くてすぐに陳腐化してしまうので、いつ書こうかいつもあぐねいていましたがこの機会に書こうと思います。

IOTAは暗号通貨の中でも自分の中ではかなり難解なシステムでしたが、可能な限り丁寧に説明していきたいと思います。

まず、IOTAとはIoTに最適化された決済システムで、PCやスマホ等インターネットに接続されたあらゆるIoTデバイスで利用が可能な決済システムです。

特徴として、

・そのIoTデバイス間での送金にFee(手数料)が発生しません。これはTangleというなんかすごい複雑なグラフ構造(笑)によって成り立っていて(後ほど解釈の説明)、皆さんご存知のブロックチェーンに似た働きをして処理を行います。

・送金にFeeがかからないため、多種多様にある暗号通貨の中でも特にマイクロペイメント(少額決済)と非常に相性が良いものとなっています。

・これにより、例えばレンタカーなら”走ったぶんだけ”コストを払うというように"もの"がデータを一回送信する、その一回の仕事に対して“使ったぶんだけ”を支払う事を可能にすることができるようになります。

それを可能としている技術の1つが、 Tangle (DAG) です。Tangleの構造は図を見ると逆にわかりにくくなってしまったので概念で説明します。

・これは取り引きをするデバイスが、次の2つ以上のデバイスの取り引きに繋がる事で成り立ちます。

・イメージとしては男性と女性の間に生まれた子供が、両親のDNAを保証していく。という想像で理解できると思います。つまり、新しく取引したいデバイス(子)が、繋がっている既存の2つのデバイスの取引を証明していくという事です。

詳しく理解されたい方はこちらへ。参考にさせていただきました。

http://qiita.com/utamaro/items/f1886b9eb0259535006b

そしてもう1つ、IOTAの重要な特徴として、

IoTデバイスで習得した(気温/位置/加速度/メッセージ等あらゆる情報)もIoTデバイス間で安全にやりとりができます。

・これはデバイス間でのあらゆるデータの整合性を保つ事や、あるデバイスに対して不正なデータの送信を防ぐ事を可能にしています。

・データの改竄が不可能、外部からの攻撃が不可能で、これによりIOTAの構築するTangleでのIoTデバイス間でのデータの信頼性を担保したネットワークが構築できる事を意味します。(なんか既存のブロックチェーンよりすごくない?)

さて、ここでIoTデバイスが世界中でつながるイメージをしてみましょう。

・この時、デバイスに秘密鍵(seed)があると大変危険です。

・なぜなら、IoT x Blockchainが普及した世界では私達人間同士が通貨をやりとりするよりも遥かに多くの取引がデバイス間でやりとりされるからです。

・私達が手に持っているデバイスの他に、外にもたくさんの様々なデバイス/マシン(企業の所有物等)が存在しています。

・では、そのデバイスがずっと同じアドレスや秘密鍵(seed)を使っているのはやはり大変危険ですよね。そこで、IOTAは基本、アドレスも秘密鍵も使い捨てる設計になっています。取引量も遥かに人間のそれを越える数字ですし、量子コンピューターの台頭もあります。しかしまた、IOTAは3進数という量子コンピューターとも張り合える(らしい)量子耐性を持った数学的ソリューションも持っています。

3進数を詳しく勉強したい変人はこちらへどうぞ。

http://learn.iota.org/tutorial/hello-world-from-giota-the-iota-go-api-library

…でもやっぱり外にあるデバイス/マシンが盗まれてアドレスを追われて頭がいい人によって秘密鍵を盗まれたりしたら大変ですよね。しかし、現時点でその問題を唯一解決できるものが、

SORACOMのIoTプラットフォームです。

・厳密にはSORACOM Endorseというもので、これはIoTデバイスから取り引きリクエストが送られた時に、SORACOM側で秘密鍵(seed)を受け付け、送信先へデータを送ったら瞬時に閉じる(消える)システムです。(ここのイメージはSORACOMがIoT x Blockchainのプラットフォーム的役割を果たすイメージで良いと思います)

・SORACOMのプラットフォーム上でIotデバイス達がやりとりをする。しかしこれだとあくまでも送金そのものはIoTデバイスがしなくてはならないですよね。なので今のところはIoTデバイスの進化を待たなくてはなりません。そして議論すべきところは、SORACOMのプラットフォームによる中央集権なのでは?というところです。
それとIoTデバイスの進化が待たれます。デバイスがないと始まりませんね笑

とりあえず、ここまでの話をイメージしてみてください。

アプリケーションレイヤー上でデータを送信をして、Tangleで対価:IOTAを送金。
こうなると、使った分だけ支払うようなものは決済に人間が関わらなくていいと言う事に気がつきませんか?

これはレオンハルトジャパンのToruさんが言っていた例ですが、コーヒーメーカー屋さんに豆が欲しいと言ったらコーヒー豆が届きます。そのコーヒーメーカーで使ったぶんだけの豆の料金をコーヒーメーカーが暗号通貨で支払うのです。

イメージできましたでしょうか?物質間での決済が完了してしまうのです。
位置情報に対価を払えばいつどこにどのくらいの人が集まっているのか、冷蔵庫の中だって人間より正確に把握するのです。

送金手数料を無料で(マイナーがいてはならない)、かつ、スケーラビリティ問題を解決し、署名技術(マークル・ツリー)があり、PoWである。さらに"インターネット"に接続されてなくても送金/着金ができる仕組みにも取り組んでいます。この複合的な問題に2012年から真剣取り組んできたのがIOTA(DAG)なのです。

最近ではSatoshi Payとの提携もあって注目され始めたように思います。

自分がここに全てのIOTA情報を書くには限界(笑)がありますのでここらへんにしたいと思います。

自分はIOTAを純粋にベンチャーとして応援しています。

レオンハルトジャパンのToruさんによると、IOTAはまだ20%から30%のベイビーだそうです。確かにIotデバイスの進化待ちであったり、SORACOMのプラットフォームに頼らざるを得ない中央集権的にならざるをえない部分があったりと課題はたくさんあるように思えますし、実社会に流れてからも色々な課題に当たるとも思います。

しかし、送金手数料がタダのインパクトは凄まじいものがあります。

IoTソリューションはIOTAが。金融的ソリューションはnem/mijinが成すのではないかと確信に近い妄想を持っています。

長々と読んでいただきありがとうございました。
間違いや質問等あれば是非書き込んでください。

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あと、レオンハルトジャパンのToruさんのアドレスも置いておきますw IOTAコミュニティのために物凄い頑張ってます。手動で何人にIOTAを配ったんだろうw

Toruさんの↓

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