強力な反発ラリーを見て、投資家たちは先週の大きな下げを完全に忘れてしまったようです。
大引けまで20分を残し、ダウ平均は483ポイント(1.92%)の大幅上昇、買い手たちは自信を取り戻しています。(赤い線は200日移動平均線)
早速、こんな意見が出ています。
金は売りだ。
下は、金のETF、SPDR Gold Trust (GLD)の日足チャートです。
先週木曜のローソク足(A)を見てください。レジスタンスラインを突破する力強い陽線が形成されています。伴った出来高(B)も膨大でしたから、不安な株式市場を受けて、金への資金避難がいよいよ本格的に始まったと多くの人達が解釈しました。しかし、今日の強力な株式市場の反発を見た投資家たちは、「金へ資金を移す理由は無くなった」と早速結論しています。もちろん、「株の上昇が再開したのだから金は空売りだ」という意見も出ています。
もう一度、金のETFのチャートを見てみましょう。
注目は木曜に突破したレジスタンスライン(A)です。たとえETF価格がここから下げても、ラインがサポートになる可能性があります。言い換えると、ライン付近で押し目買いが起きる可能性がまだ残っています。しかし、期待される押し目買いが起きず、ラインを簡単に割ってしまうようなら、言うまでもなく、売り手が元気になることでしょう。
「金が下げるのなら金鉱株も売りだ」と判断した人たちは、インバース(ベア)型の金鉱株のETFを早速買っています。下は、トリプル・インバース型の金鉱株ETFの日足チャートです。
位置的に興味を感じている人が多いのではないでしょうか。なだらかに上昇する200日移動平均線(A)がサポートになった可能性がありますから、ETF価格が明日も上昇となれば積極的な買い手が集まりそうです。
先週の金の上放れは単なるダマシだったのでしょうか?繰り返しになりますが、レジスタンス突破に伴った出来高は特大でしたから、空売りの買い戻しだけでなく多くの新規買いもあった筈です。先週買った人たちは早々に諦めるのでしょうか?ここは金の投資家たちの正念場です。