ダウ平均は史上最高値で金曜の取引を終え、売り手はますます苦しい状態なのですが、だからといって完全に諦めた訳ではありません。下は、ダウ平均の日足チャートです。
確かに新高値で終了していますが、金曜のローソク足を見てください。過去7日間で値幅が最も狭いNR7が形成されています。NR7については何度か書いたことがありますが、NR7はNarrow Range 7の略になり、多くのトレーダーが注目しているパターンです。狭い値幅の後は大きな値幅になる傾向がありますから、売り手たちは、次の動きが大きな下げとなることを期待しています。
繰り返しますが、NR7は過去7日間で値幅が最も狭い日を意味します。上のチャートを、もう一度見てください。金曜のローソク足は点のようであり、高値圏に現れた星のようにも見えます。高値に出現した星?ご察しのとおり、売り手たちは「宵の明星」が形成される可能性があると判断しています。
下は、『チャートなび』からの抜粋です。
もう一つの売り材料を見てみましょう。下は、ダウ平均の長期チャート(月足)です。
2007年の高値(A)から2009年の安値(B)を使って引いた値戻しレベルです。1は61.8%の値戻しレベル、2は100%の値戻しレベル、3は161.8%の値戻しレベル、そして現在の位置は261.8%の値戻しレベル(4)です。それぞれの値戻しレベルはレジスタンスになる傾向があり、売り手たちは、「ダウは二番天井の形成中だ」と言います。
ダウは新高値なのですが、RSI(相対力指数)は既に下げ方向となり、売りシグナルと解釈できるダイバージェンスが起きています。
売り手が期待する大きな下げがやって来るでしょうか?JCパレッツ氏(ALL STAR CHARTS)は、こんなツイートをしています。
ジャンク債(HYG)と米長期国債(TLT)を比較したチャートです。矢印の部分で分かるように、下降するトレンドラインを突破するブレイクアウトが起きています。これが意味することは「リスクオン」です。パレッツ氏は、このブレイクアウトは「株に好材料である」と結論しています。