今週のマーケットを少し振り返ってみましょう。米国株式市場のベンチマークとして有名なS&P500指数は1.41%の上昇、史上最高値で金曜の取引を終えました。では、今週最も伸びた業種は何でしょうか?下が正解です。
今週のソーラー株指数は+7.77%、下が日足チャートです。
強いアップトレンドですが、興味深いのは週足チャートです。
安値圏で横ばいが続いていましたが、ゾーンの上辺を越えて今週の取引を終えています。ダウントレンドが終わり、いよいよ上げ相場が始まった、と解釈した人が多いことでしょう。
ソーラー株が買われていることが納得できない投資家もいます。理由は「アメリカのパリ協定離脱」です。多くの米国投資家たちはこのニュースを聞き、クリーンエネルギー株などより石炭株の方が有利だと判断しました。トランプ大統領が離脱を発表したのは6月1日です。その日以来、石炭株のETFは8.77%の順調な上昇となりましたが、ソーラー株のETFはそれを上回る11.27%の大幅上昇です。下はソーラー株のETF、Guggenheim Solar(TAN)の日足チャートです。余談になりますが、このETFのティッカーシンボル(証券コード)であるTAN(日焼け)は傑作ですね。
1がパリ協定離脱が発表された日です。たしかに陰線ですが、見てのとおり大した下げではありません。そればかりか、ETF価格はその後横ばいし、6月22日(2)に突然跳ね上がりました。何が起きたのでしょうか?
現実的に考えた場合、デモやサボタージュがあることでしょうから、メキシコとの国境に壁を建築するのは、かなり難しいように思われます。しかし、こんなニュースがソーラー株のETFを買う材料になったのです。
もう一度、ソーラー株指数の週足チャートを見てください。底の形成が終わり、これからアップトレンドが展開されそうな兆しが見えていますから、このセクターに資金が更に流れ込む可能性があります。
もう一つアップトレンドが始まったと思われるのはコーヒーです。下はコーヒーのETN(上場投資証券)iPath Bloomberg Coffee Subindex Total Returnの日足チャートです。
買いパターンである逆三尊が形成されているように見えます。
暑い夏のテーマにソーラーとコーヒーの二つも加わったようです。
(参照した記事:トランプ大統領、パリ協定離脱を発表 同盟国や米経済界に波紋