話題は何と言っても原油です。
WTI原油は8.14%、そしてブレント原油は7.47%の大幅下落となり、多くのトレーダーたちが「正に血の海だ」というツイートをしています。下は、WTI原油のETFの日足チャートです。
最近1年間の様子です。見てのとおり、ETF価格は長期トレンドを把握するために広く活用されている200日移動平均線(A)を11月1日に決定的に割り、10月3日の高値から約30%の大きな下げとなっています。
今日の出来高は膨大です(B)。今日の取引量は通常の4倍に及び、正にパニック売りといった状態です。
Cは乖離率になります。現在の数値はマイナス15.32を示しています。これは、現在のETF価格が200日移動平均線から15.32%下へ離れていることを意味し、最近1年間で、ETF価格が、これほど大きく下へ離れたことはありません。
こんな状態ですから、トレーダーたちに人気の指標は、どれも売られすぎを示しています。例として、RSI(相対力指数)とストキャスティクスを入れてみましょう。
四角で囲いましたが、両指標とも売られすぎな状態が続いています。強い下げ基調では、ストキャスティクスやRSIは売られすぎの低数値に張り付いてしまうので、単に数値だけを見て買い出動するのは危険です。
当然疑問になることは、なぜ原油はこうも大きく短期間で崩れたのでしょうか?
原油価格のスランプは、原油に関する根本的な見通しが大きく変化したことを示している。一ヶ月前、トレーダーたちは原油不足を心配し、原油価格は1バレル100ドルに達するだろうという見方をしていた。しかし今日主流になったのは、2019年は原油の供給量は需要を大幅に上回るだろうという見方だ。(CNBC)
大統領の昨日のツイートも、今日の売り材料となったことでしょう。
「サウジアラビアとOPECが原油の減産をしないことを願う。供給量を考慮すれば、原油価格はもっと大きく下がる筈だ!」
「落下するナイフを捕らえようとしてはいけない」という言葉がありますが、多くのトレーダーは、安いところで原油を上手く買ってやろうと出動機会をうかがっていることでしょう。こんなデータがあります。
原油価格は下げが続いていますが、上昇する矢印で分かるように、原油買いをする個人投機家数は増えています。単に増えているだけでなく、現在の数値は5月以来最高であり、特に10月の中頃から買い手数が急速に増えています。一般的に、個人投機家は逆指標であると言われていますから、原油の下げはもう少し続く可能性もあります。
原油のETFの日足チャートに戻ります。
こんなタイミングで、多くの人たちが買い出動して来ることでしょう。
ETF価格のトレンドライン上放れを確認して買う(1)。
RSIが30を上回ったら買う(2)。
もちろん、その他にも色々な買いタイミングがありますが、短期間で大きく下げたことを考えると、空売りポジションを一部買い戻して利食う動きが、そろそろ起きても不思議ではありません。
(情報源:Crude Oil Weekly Technical Outlook– WTI Plunges to Fresh Yearly Lows
Why oil prices went from four-year highs to a bear market in just six weeks)