KOUHEI HAYASHI Works.2019/05/05/04:21

ntopaz-image-0先日、大きい絵が旅立っていく、と言った。

集荷に来る朝、寝過ごした。

徹夜で梱包作業をするつもりだったのだ。

集荷とは、配送業者が荷物を自宅に引き取りに来ることである。

引き取りに来てくれるのは大変に有難いことではあるけれども、何時に来るかイチイチ教えてはくれない。

この絵の場合でも10時から17時という幅のある、余裕のある、なんでそんなに長いのか、という時間設定で来られる。

こちらとしては、発送してしまわなければ、何か落ち着かないので、コンビニに預けてしまった方がよっぽど楽である。

ただこんなデカ物を預けられるわけもなく、自宅で待つしかない身の辛さ。

このデカブツがあるうちは、芸術倶楽部 亀甲堂は臨時休業状態である。

そういう日に寝過ごしたのである。

絵は身梱包のまま放置してある。

朝8時。

10時から17時の間。

10時に来るかもしれない。

あるいは、少し早く9時半かもしれない。

慌てて取り掛かったが、大変だった。

この絵の大きさは100号サイズと言って、美術大学の学生などの卒業制作や、公募展というコンテストでよく取り扱われる大きなサイズである。

畳1畳半くらいと思ってもらえば良い。

幸い、以前に公募展に出品して、結果は選外つまり落選、その返送の際に綺麗にダンボールに梱包してくれた、その大きいダンボールが綺麗に残っていた。

それを使わせてもらった。

最近は何かあったらいけないので、大きい絵は木箱に入れろと言う。

そんなことは引き受けられない。

何かあれば、責任はあなたにありますと、英語の文章で送られてくる。

発送先はイギリスのようである。

そんなに言うなら、木箱の代金もちゃんと領収してもらってほしいものである。

こちらはそちらの言うとおりディスカウントもしてるんだ。

木箱の値段など知らないが、そんな予算は出るわけない、とブツブツ言いながらダンボールにぐるぐるとガムテープを巻いていく。

近所のおばちゃん、おっちゃんと「大変でんな〜」「こういう時だけはしんどいなぁ」「絵はむつかしいなぁ〜」「簡単やで〜」と絵についてのいつものやり取りをしながら、家の外で梱包作業をした。

定刻の10時には間に合わなかったが、11時半ごろになんとか梱包作業を完了した。

それから、娘のお稚児さん行列に参加するべく出かけたりするので、伴侶と、母に、配送業者への対応を任せて出かけた。

「この書類を渡して、あとは荷物を持ってサッサと行ってくれるから」言いのこし、娘と共に出かけた。

海外に発送するには、何かと書類がいるようである。

インボイスとかいう名前をだけが頭に残っている。

なんだかわからないが、インボイス、インボイス、とさかんに口に出してみるのである。

日本語訳は知らない。

なんだかこういう専門用語のような、業界用語のような、こういう言葉が自分の身に降りかかってくると、その言葉を連呼する癖があるようである。

娘と行列を練り歩き、両脇には爺さん2人を従えて練り歩く、たくさんの子供が同じようであったので、ほとんど子供が見えなかったのではないだろうかと思う。

そんなことを思いながら、歩いていても、インボイスと大きな荷物が気にかかる。

伴侶や母からの連絡はない。

練り歩きが終わっても連絡はない。

行列が終わるとご褒美のおやつをもらって、娘はサッサと友達のところに遊びに行った。

私の気がかりは、消えないまま、家の前にドンと置いてあった。

その後疲れたので、弁当を買ってきたり、実はその際も気がかりで早足で行き来する、結局木箱を用意していないがと、不安になってみたり、梱包作業を工程ごとに写真を撮れとの連絡に苛立ってみたり、忙しい、いや気忙しい1日を過ごした。

結局配送業者は現れなかった。

18時を過ぎた頃、配送業者に電話した。

ゴールデンウィーク中である。

娘も10連休であるように、結構休むところが多い。

何故か、休んでは困るところが、しっかり休む。

海外への配送業者、病院、役所、銀行まで休んでいる。

大規模であるとか、高所得であろう所が休みである。

逆なのである。

大規模であるとか、高所得であることはそれだけ責任の重さがあるのではないか!などと憤ってみても、配送業者は現れない。

電話も繋がらない。

ギャラリーは海外である。

仕方がないので、下手な英語にしか訳せないgoogle翻訳を使って、下手な英語の文章で苦情を伝えた。

下手の文章への苦情は、googleに言ってくれという文章も添えた。

苛ついているのだった。

結局翌日になるまで、ギャラリーから返事は来なかった。

配送業者の現れなかった日の翌日ギャラリーから、あっけらかんとしたメールが来た。

「ソーリー次のピックアップは7日です。あなたの持っている書類は7日も有効です。連絡ありがとう。」

軽い、実に軽い。

本当に来てくれるのか知らないが、7日までこのデカ物は店の中にデンと居座るつもりである。

それまでは、芸術倶楽部亀甲堂は開店休業状態である。

あ、これはいつもの通りのことだと、妙に納得してしまう。

7日はやはり何時に配送業者は現れるのか、また当日は気忙しいが、何もできない時間を過ごす予定である。

どうか9時半ごろには来てもらいたい。

ふと、この絵の写真を見てみると、「行ってきま〜す」と手を挙げているように見える。

「早く出てってくれ」と答えたい。

京都 二条 アトリエカフェ 芸術倶楽部 亀甲堂+鶴丸帽子店
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