「Steemit」のプラットフォームでは、3種類の通貨制度が導入されています。そしてこの異なる暗号通貨が、それぞれSTEEMのエコシステムの価値を保つ為に機能しています。それではその3種類の通貨制度とは、一体どのような仕組みなのでしょうか。
1)STEEM
まず一つ目の「STEEM」は、現在外部の取引所で売買されている価格が変動する通貨で、ビットコインとも直接交換する事が可能です。ユーザーはSteemitのアカウント名を利用するだけで、簡単に相手に送信する事が出来ます。毎日0.19%の割合で増え、1年で約10割増加します。高インフレ率の為、保有し続ける通貨としては不適切で、4年に一度訪れるビットコインの半減期のように、3.3年に一度10STEEMが1STEEMに併合される、供給量を調節するイベントが行われます。
新たに作られたSTEEMは「Steem Power」に形を変え、その9割がSP保有者の利子として、残りの1割が投稿や投票の対価としてスティーミアンに分配されます。与えられたSTEEMは、次に説明するSPとSDを購入する為に利用出来ます。
2)Steem Power(SP)
二つ目の「Steem Power」は「SP」と略され、Steemitに登録すると初めに与えられる暗号報酬です。SPは金利の付く通貨の役割を持ち、保有量が多ければ多いほど、ネットワークから多くの利息が与えられます。しかし、この3つの内SPだけは他人に譲る事が出来ず、STEEMに交換するにも1週間当たり1/104ずつしか行えません。なお全てをSTEEMに交換するには約2年が必要とします。
SPは長期保有者にメリットを与え、貯蓄量に応じて投票権が与えられ、キュレーション活動を通じて他のスティーミアンのポスト報酬に影響を与えます。つまりこのSPこそが、最もサイトの品質やSTEEMの価値向上と関係性が高くなり、名前の通りSteemのコンテンツを創り出す工場のエネルギーの源になっています。SPは内部留保されやすく、インフレ通貨であるSTEEMの価格下落抑制作用として機能します。
3)Steem Dollars(SD、SMD、SBD)
最後の「Steem Dollars」は「SD」と略され、価格がドルにペッグ(固定)される設計になっている特徴があります。ブロックの承認作業を行うWitnessは、このSDで年利10%の利子を得ます。ポートフォリオ上のコンバート機能で直接STEEMに交換出来、両替には1週間必要で、レートはその週の中間価格で決定されます。
このSDはSPとは違い流動性の点でメリットがあり、STEEMとの交換には制限がなく、Steemitに併設された分散型取引所で、いつでも自由に売買する事も可能です。しかしビットシェアズの「SmartCoin」と違い、完全に価格がドルに固定される仕組みではありません。ネットワークは取引量に応じてインセンティブ報酬(interest)を与え、流動性の確保を行っています。またSDは自由に譲渡が出来、ドルにペッグされている為決済とも相性が良さそうです。今後STEEMのようにコミュニティー内外で利用され、CtoCマーケットにおける流通通貨としても期待が出来そうです。
ビットコイン同様早期参加のメリットが高い ポイントはSPにあり!
現在の価格高騰の理由もこの3種類の通貨の仕組みにヒントがありそうです。つまり、外部の取引所で流通しているSTEEMよりも、保有しているだけで利子が付くSPの割合が非常に大きいのです。さらにスティーミアンがその希少性の高いSTEEMをこぞって購入している事が、時価総額に影響を与えていると推測出来ます。現在はまだスタートしたばかりで会員も少なく、早期参加メリットが大きい事も要因と言えそうです。
最後に要点をまとめると、まず早期にSteemitの燃料にあたるSPを増やす事が、スティーミアンライフの成功への近道と言えそうです。早い段階で多くのSPを保有すれば、複利で利子が増加します。またSPを多く保有すれば、コミュニティー内でコンテンツの報酬を決定する投票において大きな権限が与えられます。つまり、外部の取引所でSTEEMを調達して、SPに両替するのが手っ取り早い方法と言えそうです。
1-1.STEEMをオープンレジャーで購入してSPに変更する
オープンレジャー(OpenLedger)の歩き方:使い方「暗号通貨革命」(2016.4.12)